昨日、私用の関係で秩父鉄道に乗る機会がありまして、東京から高崎線で秩父鉄道の乗換駅である熊谷駅へと向かいました。かねてより群馬県出身の友人から、「群馬には登利平(とりへい)という弁当があり、群馬県民のソウルフードである」と、事あるごとに得意げに語ってくるので私も気にはなっていたのですが、調べてみるとこの熊谷駅にも支店があるらしい。乗換にも時間があるので寄ってみることにしました。

登利平とは正式名称を「上州御用 鳥めし本舗 登利平」といい、昭和28年創業の由緒ある鳥めし屋さんなのだそう。前橋市六供町に本店があり群馬一円に支店があるそうですが、埼玉県に所在するここ熊谷駅の駅ビル「アズ熊谷」内にも支店あります。そして恐らくここ以南に支店は存在しません(個人的には大宮駅くらいまで下りてきてくれると買いやすいのですが…)。

こちらがお目当ての鳥めし弁当です。鳥めし弁当には竹(780円)と松(900円)がありますが、竹はむね肉。松はむね肉ともも肉が入っています。掛け紙も上等で駅弁ライクな見た目をしていますが、驚くべきはその安さでしょう。昨今の駅弁は殆ど1000円以上し、ボリュームゾーンは1200円~1500円くらいかと思いますが、こちらなら1000円でお釣りがきます。

今回は「鳥めし弁当 松」を購入しました。上蓋には窪みがあり、そこに割りばしがはまっています。中身は鳥めし本体と、付け合わせに葉唐きゅうりと大根のつぼづけがあり、もも肉の裏側には小さなカリカリ梅もありました。お米にはうな重のような甘辛いタレが掛かっており、鶏も同様の味付けがされています。鶏肉は厚みがあり香ばしく臭みも無く、旨味たっぷりで非常に美味しいです。
もはや並の駅弁より駅弁らしいような気もするのですが、駅弁としては販売をしておりません。一応高崎駅の新幹線改札内でも買えるそうなのですが、現在はあくまで知る人ぞ知る、群馬の方々に愛されているお弁当のようです。皆さんも見つけたらぜひ買ってみてください。
PS
秩父鉄道熊谷駅降りてのホームを下った時に香ってくるSLの石炭と煙の匂いいいですよね。
